種類もバラエティがありすぎて、日本のインドレストランに行っても、インド現地に行っても何を選んだらいいのか分からない迷える魅惑のインド料理。
「インド料理データベース」#5では、野菜カレーとふんわりバターで焼かれたパンの極上のハーモニー、私がインド料理好きに是非おすすめしたいインド流カレーパンの「パウバジ」を紹介します!
筆者、Ashaが一番好きなインド屋台料理です!ついに紹介できる日が来ました!!
パウバジとは
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パウバジの主な材料
パウバジはインドの伝統的なストリートフードの一つで、その基本は、バターで焼かれたふんわりとしたパン(パウ)と、様々な野菜を使った濃厚でスパイシーなカレー(バジ)からなります。
パウバジの魅力は、何と言ってもスパイシーな濃厚カレーと甘いバターパンの絶妙な組み合わせです。個人的にカレーパンの最終形態だと思っています。(日本のカレーパンもがんばれ!)
材料は、トマトとじゃがいもが中心で、カリフラワー、ピーマン、などの野菜で作ります。これらの野菜をパウバジマサラ、ガラムマサラ、クミン、コリアンダーなどの香り高いスパイスと共に煮込むことで、美味しいカレーソースとなり、バターで焼かれた、甘くてふわっとしたパンと絶妙にマッチします。
- バターで焼かれたふんわりパン
- パンをディップするカレー
- トマト
- じゃがいも
- たまねぎ
- カリフラワー
- スパイス(パウバジマサラ=パウバジ用ミックススパイス、ガラムマサラ、クミン、コリアンダーなど)
美味しくて・早くて・安いストリートフード
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パウバジは、インドのストリートフードとして有名です。
特に、ムンバイやプネーといった中部都市では、朝早くから夜遅くまで屋台で提供されており、人々の日常生活に深く根ざしています。また、その手軽さと美味しさから、旅行者にも非常に愛されるインド料理です。
写真は究極のパウバジ屋台ですが、ストリートフードなので素早く提供できるよう、多くの屋台では大きな一つの丸い鉄板上でカレーもパンも調理します。パンは鉄板の隅でバターで焼かれていることが多いです。
(手でパンをつかんで、DJかのようにバターに押し付けて回して焼いているところもあります。笑)
すぐに提供され、美味しく、それでいて安いため、インドに旅行されるなら絶対にお勧めしたいストリートフードの一つです。
背徳感満載ですが、日本でいう牛丼屋的な立ち位置でしょうか。(はやい、うまい、やすい!)
家庭料理としてのパウバジ
家庭料理としてもパウバジは有名です。MDHやEVERESTといったスパイス屋が販売する「パウバジマサラ」は非常にポピュラーなミックススパイスで、簡単に美味しいパウバジが調理できます。
インドから帰国する時には絶対に買って持ち帰ってくるスパイスの一つです。
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▼日本でも楽天で購入できるので、是非試してみてください!
![](https://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/3af7bf00.a22d946d.3af7bf01.043594ed/?me_id=1199477&item_id=10001643&pc=https%3A%2F%2Fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2F%400_mall%2Fmagimaguu%2Fcabinet%2Fanbika%2Fmdh-pavbhajimasala.jpg%3F_ex%3D300x300&s=300x300&t=pict)
我が家もパウパジマサラを使って、休日のブランチでパウパジを楽しんでいます。
ですが、日本でインドのパウバジで提供される「パウ(=ふわふわパン)」を探し出せておりません…(フォカッチャで代用)
パウバジの歴史と起源
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パウバジの発祥
パウバジの起源はインドのマハーラーシュトラ州、特にムンバイにあると広く認識されています。
19世紀後半、工場労働者たちのために安価でお腹いっぱいになる食事として提供されたのが始まりと言われています。労働者たちは急いでお腹を満たす必要があり、パウバジはそのニーズを満たす料理として普及しました。
パウバジの別名とその由来
パウバジは、一部の地域では「パオ・バジ」とも呼ばれていますが、同じもので、それぞれの地域の言語や方言によるものです。
材料の説明でもあった通り、「パウ(パオ)」はパンを意味し、「バジ」は野菜カレーを意味しています。
インドと世界におけるパウバジ
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インドにおけるパウバジ
インド国内では、パウバジは特にムンバイがあるマハーラーシュトラ州の都市部で広く愛されていますが、デリーやバンガロールなどの他の大都市でも人気があります。
ムンバイではパウパジ屋台が多くあり、忙しいビジネスマンや安くたくさん食べたい都会の若者の強い味方です。
私もムンバイに住んでいた時、家の裏にパウパジ屋があったので、よくテイクアウトをしていました。ムンバイに居た頃の私の身体はパウパジでできていました。(=結構太ってしまった)
世界と日本におけるパウバジ
インドの国境を越えて、ローカル屋台料理パウバジを世界で見つけることは中々難しいですが、インド屋台料理を提供するレストラン(なんだか矛盾…)で、楽しむことができます。
軽食としても、カレーが少しスパイシーですが、日本人の舌にも非常に合うと思います!
日本のカレーパン好きの方には、揚げない挟まないインド流カレーパンということで絶対に食べてみてほしいです!
パウバジのまとめ
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パウバジは、スパイシーなカレーとバターの甘いパンとの絶妙な味わいで、インド国内外で愛され続けている伝統的なストリートフードです。
発祥の地であるマハラシュトラ州を訪れたら、絶品インド流カレーパン「パウバジ」を探してトライしてみてください!
ちなみに、Ashaのこころの故郷バラナシの屋台でも、パウバジを出す店もあります。屋台料理と言えば、パウバジなんですね。
要はインド全国民が愛する「パウバジ」、「パウバジ」を是非よろしくお願いします!
以上、インド料理データベース#5でした!