Namasteでございます。冬はキャンドルを灯すのが大好きなAshaです。
そんなキャンドルつながりで、すでに2023 ver.は終了してしまったのですが、インド最大のお祭り「ディワリ」をご紹介したいと思います!
(この時期はみんな長期のお休みを取るから、仕事が本当に進まない…そしてそれを知らない…というか知ってもらう必要はないけど…日本のお客さんに怒られる時期です。苦笑)
このディワリは、インドの文化的な真の魂(!)を反映したお祭りです。
家族が集まり、伝統を祝い、一緒に食事をする…そんなある意味普通に見えるかもしれない行事ですが、「新たな始まりを迎え、善で悪を打ち負かす」というメッセージ性を持った祭事なのです。規模的には日本の年末年始のような感覚ですかね。
また、ディワリは「光のお祭り」とも言われ、ランプやキャンドルを使用します。
その灯りは「希望と再生」の象徴であり、このお祭りで食す伝統料理も、ディワリの精神を反映しています。
今回は、そんなディワリに表されるインドの心を覗いてみたいと思います。
ちなみに、このディワリの時期に使われるキャンドルと電球の量は「マジで半端ない」です!!
インドの家が石と煉瓦造りのお陰で、火事が起きずに済んでいるといっても過言ではない。笑
インド文化とディワリの起源
インドの文化としてのディワリ
インドの豊かな(豊か過ぎて理解するのに人生3回必要な)文化の中心にある「ディワリ」は、善が悪を打ち負かすという信念を祝うお祭りです。
この祭りは、インド各地で異なる神話と伝説に基づき、多様な形で祝われています。
ディワリは、家族の絆を強化し、新たな始まりを迎える時としてインドではとてもとても重要な行事なのです。
ディワリの起源と歴史的な重要さ
ディワリは、古代インドの伝統に根ざし、実はその中身(使われるランプやキャンドル)は宗教的な物語とも結びついています。
例えば、ヒンドゥー教では「ラーマーヤナ」の中でラーマが悪魔ラーヴァナを打ち破り、都のアヨーディヤに帰還する際に人々が灯したランプにちなんでいます。
それが、このディワリで光が闇を照らすという普遍的なメッセージを伝える所以となっていたりします。
ディワリの伝統的なお祝い方法
家庭でのディワリの祝い方
家庭でのディワリの祝い方は、家族の絆を深める重要な時間。
インド人社員は皆長い連休を取って、実家で家族と集まったり、旅行に行く姿をよく見ました。
(そんな長期休暇を利用して、現地採用は海外orインド国内旅行へ、駐在さんは日本へ一時帰国、という三方良な休暇期間)
伝統的には、インドのご家庭では家を清掃し、色鮮やかなランゴリ(床画)で飾り、夜にはランプやキャンドルをものすごい数、灯します。ものすごい数です。
家族皆が集まり、お互いに祝福を交わしながら、特別な料理を共に楽しむのが一般的なお祝い方法です。
コミュニティでのディワリの祝い方
ディワリは家族だけでなく、コミュニティ全体で共有される喜びの時間でもあります。
地域社会は、ストリートフェア、文化プログラム、花火などを通じてディワリを祝います。これらの集まりでは、異なる背景を持つ人々が一緒になって祝うことで、絆を強化して交流できる場となります。
(東京の西葛西のディワリイベントもすごい盛り上がりを見せるそうです)(混雑が怖くて、お誘いいただいたけど行けてない…)
若者の間では爆発的(?)爆竹並みの花火もよく行われ、毎年禁止令が出るほど激しいものもあり(それでも爆破したいパリピなディワリpeople)
デリー近郊の大気汚染の一因にもなったりするほどらしいです。。笑
ディワリにおける料理とスイーツ
ディワリに欠かせない伝統的な料理
ディワリの食卓には、普段以上に伝統的で豊かな味わいが揃うことが特徴です。
主な料理には、サモサ(上図)、チャパティ、バルフィなどがあります。
これらの料理は、祭りの時期に家族や友人との絆を強めるための重要な要素で、これが出てこないと違和感があると思う程だそうな。
日本でいう、お節料理的感覚かもしれません。(もう日本の若い世代はお節もあまり気にしないけど…ヨロ昆布しか分からない…)
ディワリに欠かせない伝統的なスイーツ
ディワリの為には、様々な種類のスイーツが作られます。
これらは祝祭の喜びと豊かさを象徴するものたちで、代表的なスイーツには、ラドゥ、グラブジャムン、ジャレビなどがあり、これらは家族や友人に贈られることが多いです。
きっと皆さんも知らない内に空港でお土産としてスナック菓子を買っている「Haldiram’s」(インドのローカル料理ファミレス)のスイーツたちは、この時期はバカ売れするそうです。
(わたしもディワリをひとりお家で祝おうとしたら、とあるマーケットのHaldiram’sで今日は「予約制のみです」と断られました…w)
ディワリの装飾とシンボリズム
ランプとキャンドルの意味
ディワリの装飾の中核を成すのは、ランプとキャンドルです!
これらは、光が闇を打ち消すというディワリの中心的なテーマを象徴しています。家々を照らすこれらの光は、希望と再生、そして善の勝利を祝うシンボルとなります。
ディワリの時期になると、どの家も2階くらいからロープライトをものすごい数つるしてキラッキラ✨になります。
皆違う色でロープライトを点灯しており、町中がパーリナイ★…以上の魅力的で妖艶な夜の風景になります。
ディワリの装飾の種類とその象徴性
ディワリの装飾は、色とりどりのランプ以外では、ランゴリ(床に描く砂や小石、お花などを使った絵)、花輪が特徴的です。
これらの装飾は、祭りの喜びと精神的な意味を表現しています。
ランゴリは、家を訪れる神々への歓迎のしるしとされ、家の入口や庭に描かれます。
ランゴリをインスピレーションで書いているインド人女性を見ると、本当に自然な才能というものを感じます。
(毎年同じものを書いているようには思えない…トレンドなどもあるのでしょうけど…!)
ディワリと現代社会における変化と影響
現代におけるディワリの新しい祝い方
現代のディワリでは、伝統的な習慣が新しい形でも取り入れられています。
海外など遠く離れた家族観ではオンラインでのお祝い、エコフレンドリーを強調した装飾類、Covid-19を経てソーシャルディスタンスを保った祝祭方法などが行われることもあるそうです。
これらの新しい慣習は、ディワリの精神を現代の文脈に合わせて、今後進化させていくものになると思われます。
ディワリのDX、ですかね。。(個人的な意見だけど、プロジェクションマッピングとか流行りそう)
ディワリがインド文化に与える影響
これまでのお話の通り、ディワリはインドの文化とそのアイデンティティに深い影響を与えているお祭りが故にインド最大のお祭りと言われています。
ディワリは、家族の結束、共有の喜び、そして文化的な誇りを強化する役割を果たしつつ、世界中のインド人コミュニティにおいても、文化的なつながりを保つ重要な要素なのです。
まとめ
使われる写真全てがキラキラで目がびっくりしたかもしれませんが、笑
ディワリはインド文化の核を成す重要な祭りであり、家族の絆、共同体の結束、新たな始まりを祝う行事です。
伝統的な料理、装飾、ランプの点灯といった習慣を通じて、文化的なアイデンティティと悪を光で打ち負かし、新しい始まりを祝える喜びを表現しています。
特に、光の装飾は「神々への敬意と歓迎の意」を表し、伝統と現代の融合も象徴しています。
ランプ、ランゴリ、花火(&たまにものすごい爆竹w)などによって喜びを分かち合い、ディワリの料理やスイーツは祝福と共に楽しみを分かち合い、装飾でお祭りの精神を表します。
インドの文化的な遺産をインド現地で祝うだけでなく、世界中に広がるインドコミュニティを結びつける役割も果たしています。
ディワリは、世界中の人々に喜びと文化的な誇りを提供し続けており、その伝統は今もなお変わらずに受け継がれ、現代社会においてもその伝統と精神が進化し続けています。
ディワリの時期のデリーは肌寒くなってくるけど、光の装飾が温かくて、わたしは外国人なのに家のインド人オーナーからご飯を分けてもらったり…心も温まるお祭りでした♥
次のいつかのディワリはまたインドで…Phil milenge!!