種類もバラエティがありすぎて、日本のインドレストランに行っても、インド現地に行っても何を選んだらいいのか分からない迷える魅惑のインド料理。
「インド料理データベース」#4では、球体のスナックを緑の液体と一緒に食べる実に奇妙な、だけど現地のインド人みんな大好き!な代表的インドのストリートフード「パニプリ」についてご紹介します!
パニプリとは
パニプリの主な材料
パニプリの「パニ」は水、「プリ」はインドの揚げパンのような食べ物のことを言います。
カリカリの生地(プリ)の中に、ひよこ豆、じゃが芋などを入れ、タマリンドとミント(ジャルジーラ)入りの緑のスープを入れて食べる不思議な食べ方をするインドの人気ストリートフードです。
- 丸いプリ(小麦粉を丸く揚げたもの)
- ひよこ豆
- じゃがいも
- たまねぎ
- タマリンド
- ミント
- チャットマサラ
パニプリ屋台とその食べ方
パニプリは、ストリートフードとして有名です。インドで良く見かける屋台では、袋もしくはショーケースの中にプリ(球体のカリカリスナック)が詰められていて、見た感じ、ピンポン玉でも販売しているのかと思うような店構えをしているところが多いです。
パニプリを注文すると、サクサクのプリと、そのプリに穴をあけて、そこからジャガイモと豆などの具を入れて、小さな使い捨て紙皿の上に載せて提供されます。その後、鍋の中に入った奇妙な緑色のスープをプリの穴に店主が注いでくれたら、食べる準備完了です。
一個食べると、再び具材をいれたプリを皿の上に置いてくれるので、スープを注いでもらい、わんこそばのような要領でどんどん食べていきます。
(たまにお店の人からむしろ急かされます。笑)
パニプリの味
揚げた生地の中に、スパイス味の豆とジャガイモが入っているので、そのまま食べてもおそらく美味しいのですが、そこにスープを注ぐことで絶妙な味わいになります。
スープに含まれるタマリンドの酸っぱさ、ミントの爽やかさにより、何個でも永遠に食べられる美味しさです。実は(慣れれば)食べやすい味で、食べ方も独特で面白いことから旅行で来る日本人にも大人気のスナックです。
パニプリの歴史と起源
パニプリの発祥
パニプリの歴史は古く、紀元前600年頃に北インドのビハール州南部を統治していた古代マガダ王国で誕生した料理と言われています。
そんな昔、しかも日本でいうと縄文時代くらいの昔から存在していたと思うと、奇妙な見た目でも受け継がれてきた何かを秘めているのでしょう…!
パニプリの別名とその由来
パニプリは、インド北部では「ゴールガッパ(Gol Gappa)」と言われることもあるようですが、パニプリという名前で呼ばれている印象です。
ヒンディー語で「Gol」は丸い、「Gappa」は大きな口で食べることを意味しています。丸いスナックを大きな口で一口で食べる様子からそう呼ばれるようになったそうです。
インドの東部では「プチュカ(Puchka)」とも呼ばれています。特に言葉の意味はないようですが、食べる時の音からプチュカと呼ばれるようになったと言われています。
他にも、呼び方があるようですが、基本的にどこでも「パニプリ」と言えば伝わると思います。
インドと世界におけるパニプリ
インドにおけるパニプリ
パニプリはインド全土で人気ですが、特に北インドや西インドでよく食べられています。
この緑の水は消化を助けてくれる作用があるとされており、屋台で既定の個数を食べ終わった後に、緑の水だけをもらってごくごく飲んでいる人をよく見かけます。
ちなみに、2023年に首都デリーで開催されたG20サミットでは、モディ首相に勧められてか、岸田首相も美味しそうにパニプリを食べていらっしゃいました!
パニプリは、外交にも利用されるくらい、誰が食べても美味しく、かつインドを感じられる唯一無二のインドを代表するスナックなのです。
👇モディ首相と仲良く(?)パニプリを食べる岸田首相
世界や日本におけるパニプリ
インド国内のみならず、世界中でパニプリは提供されています。
日本でも提供しているインド料理店は多いので、是非トライしてみてほしいです。
特に「日本のインドタウン」西葛西のトウキョウ ミタイワラ(Tokyo Mithai Wala)では絶品authenticなパニプリだけでなく、他にもローカルスナックが食べられますので要チェックです!
👇地図はこちら!西葛西駅から徒歩3分です♪
パニプリのまとめ
パニプリは、可愛い名前だけでなく、そのユニークな見た目と食べ方とインドならではの味わいから、インド全土だけでなく世界中で愛されているストリートフードです。
インドのストリートフードということと、その見た目から敬遠する人も多いですが、間違いなく美味しいですし、エンタメ性もあるので、是非試してほしいインド料理です。
(改めてですが、インド現地でのお店選びは慎重に…!)
「インドのストリートフードデビューはパニプリから」で間違いなし!
以上、インド料理データベース#4でした!